2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

誰が測る

誰が測る 個人にとっての切実さを誰が測ることができるだろう Last updated Apr 14, 2006 02:00:41 PM

生物学は数学で記述されるべきなのか

生物学は数学で記述されるべきなのか 生物学は数学で記述されるべきなのか あるいは別の形式の言語がよいのか? また、 「厳密に論理的な記述」を求めたとすれば それは数学的記述とidenticalなものになるのか? Last updated Apr 15, 2006 04:30:30 PM

生物学も特殊な言葉を持つべきではないか

生物学も特殊な言葉を持つべきではないか 数学という特殊な言語が 物理学を科学の王とした。生物学も特殊な言葉を持つべきではないか? 日常語の延長で描写しているかぎり 日常語の発想に束縛される。物理学と生物学のちがいは 対象のちがいや方法論のちがい…

ポパー哲学の挑戦

ポパー哲学の挑戦 量子論の解釈は、物理学における確率言明に 主観的な地位を与えるか、客観的な地位を 与えるかにかかっているつまり確率計算結果の解釈問題である。 わたしはこの点では確率計算の結果通りに 世界が存在しているものと考える。 人間の直感…

川端二題

川端二題 静けさが冷たい滴となって落ちそうな杉林 (川端康成) 彼女の香水は明るい日光だった (同上) - やはりすばらしいものだと何度でも感嘆。 Last updated Apr 15, 2006 10:06:51 AM

愛の時間

愛の時間 強く求め合った愛も やがてだが私たちが愛し合ったあの時間は いつまでも失われようがない Last updated Apr 15, 2006 09:02:58 AM

春のまどろみから醒める

春のまどろみから醒める お金の計算をしてうれしがる人 利息の計算をしてうれしがる人手段が目的化しているあからさまな一例ではないか。金を溜めこんでもそっくり残して死んでみたりして。 つまり金という手段の先に目的がなく、 金が目的になっている。彼…

ひとつだけ聞きたい

ひとつだけ聞きたい ひとつだけ聞きたい 乗馬とビリヤードとお酒は ゴルフとBMWとイタリアの別荘は 世界一周船の旅と会員制リゾートクラブは 食べ歩きとお茶会は 皇族とのテニスは 君の人生の内容なのかそれとも君の人生の内容は 何か他にあるのかそれだけを…

自分自身と対話するという独特の能力

自分自身と対話するという独特の能力 人間とは自分自身と対話するという独特の能力を賦与された 生物である。---H.E.ノサックこれが自意識の発生である。 最近は、自分の外側とだけ対話している人が多くなっているようだ。 Last updated Apr 16, 2006 07:55:…

共同体的正しさ

共同体的正しさ 「正しく考える人間」(←皮肉)にとっては、一人であるということと 間違っているということは、まったく同じことである。 (サルトル) 共同体の正誤コードのみに従い思考し感覚する人間を 「正しく考える人間」と侮蔑的に表現するとして、 …

台所のテーブルでも書けるではありませんか

台所のテーブルでも書けるではありませんか ある作家の仕事部屋の賃貸料を税務上控除できるか どうか問題になりました。税務署員は、 「どうしてそんなものが要るのですか。台所のテーブル でも書けるではありませんか」と異議をとなえました。科学の必要性…

祈り

祈り 祈りが消えるとき 人生の意味も消える。 Last updated Apr 17, 2006 12:44:08 AM

肝心なのは詩をつくること

肝心なのは詩をつくること 作品は、作者自身にとって ある経験ないし体験を 得るための手段にすぎなかった。作品とは、あとから見れば探検報告か、 治ってしまった熱病の体温表のカーヴ、 あるいはある病状の心電図でしかない。「肝心なのは詩をつくること。…

君をもっと愛したい

君をもっと愛したい 日常に飽きたのではない 君をもっと愛したいのだことばは一瞬訪れて 私を幸せにし すぐに消えてしまう一体なぜことばはこんなにも 消えやすいのか ただ私ののどもとでよいしらべをかなで 響いたかと思うとたちまち もうつかまえられない…

バルトークの臆病

バルトークの臆病 私の臆病を笑ってくれ 君との可能性の現実化を求めず 失われつつある可能性を愛している私 あらかじめ定められた敗北 しかし そのゆるやかな敗北を味わいつつある私 私の思いの中に君をずっと生かしておこうという 自分で選ぶ敗北の試み生…

自分自身と決着を付ける

自分自身と決着を付ける 「なぜあなたはまともで収入の多い職業についているのに書くのですか」 「物を書くことが、私にとっては自分自身と決着を付ける唯一の可能性だからです」 Last updated Apr 26, 2006 09:11:24 AM

世界を体験したい

世界を体験したい わたしは物事を知りたいのではない。 この世界を体験したいのだ。 Last updated Apr 18, 2006 10:16:03 AM

愛は遠い

愛は遠い 空の青が増してくる 夜の底に沈んでゆく 建物は輪郭だけになった 私は愛を考える結果は 愛は遠い とでた Last updated Apr 18, 2006 10:17:42 AM

個の悲劇と集団の統計学

個の悲劇と集団の統計学 悲劇的なるものから目をそらすために、 人生ではなく社会を問題にするのだった。個人の人生を厳密に評定すれば、 明らかに圧倒的に悲劇である。 神は言い逃れすることも難しいだろう。集団としての人類を評価するなら、 悲劇的要素も…

孤独の中でだけ熟成するもの

孤独の中でだけ熟成するもの 人間の偉大さは、その人の孤独の中にこそある。わたしはたとえ犠牲が大きくても、孤独と共に生き、 わたしにとっての最大の成果を目指そうと思う。わたしは暇つぶしが一番嫌いだ。人生を最大限に生きるために、 最も重要な課題に…

意味の真空

意味の真空 私たちの生活の真空状態。 そのとおり。 何という真空であろう。 意味の真空にわたしは直面する。 家族を守るのもよい、 人類愛もよいし、 隣人愛もよい、 信仰もよい、 しかしどんなことにも意味など全くないのである。 よく考えれば分かるはず…

竹久夢二より

竹久夢二より 春の夜の心に少しかかるもの一筋残る黒髪か忘らるる身のいとしさか夜は夜とて昼は昼ゆえ黒髪のいたずらに乱れそめしか読み捨てし文がらなるか春の夜の心に少し重きもの Last updated Apr 26, 2006 09:06:09 AM

鈴が軽やかに鳴っている

鈴が軽やかに鳴る 上野公園のすばらしく大きな柳の木 おおらかに垂れる枝 温度といい湿度といい全く快適 吹く風をしみじみと体に浴びてさわやか 申し分のない春彼女の目もとで 鈴が軽やかに鳴っている風がゆったりと柳の枝を揺らす 池の面を風が吹いてすぎる…

タロットカードの夢

タロットカードの夢 アメリカ西海岸で怪しげな異教徒的ないし半プロテスタント的集団の心理療法家の集まりがあり、見物するだけでいいからと出席を強要され、ほとんど日帰りで行ってきた。当然であるがなかなか強烈な人たちで全く肌合いが合わなかった。異臭…

竹久夢二より

Apr 27, 2006 竹久夢二より2 竹久夢二の断片から再構成 - 忘れたる不可思議の夢やさしくも蘇る東京の夜こそかなし 春の愁いは恋人の髪の香のごとくほのかにやさしく忍び寄るなる

ヘンリ・ライクロフトの手記2

ヘンリ・ライクロフトの手記2 ヘンリ・ライクロフトの手記から引用2「自分の生涯は終わった」 暫くは殆ど恐怖に打たれる思いであった。何ということだ!ほんの昨日まではまだ青年であって、計画を立て、希望を抱き、実際無限の前途を望むように将来を眺めて…

客舎青青柳色新

客舎青青柳色新 元二を送る <;王 維> 渭城の朝雨軽塵をうるおす 客舎青青柳色新たなり 君に勧む更に尽せ一杯の酒 西のかた陽関を出ずれば故人無からん いじょうのちょうう けいじんを うるおす かくしゃ せいせい りゅうしょく あらたなり きみにすすむ さ…

自分を訂正することはかなり難しい

自分を訂正することはかなり難しい 物事を認知できれば訂正できるかという問題。 たとえば、自分の悲観的思考の傾向を認識できれば、訂正できるだろうとする考え。認知療法の基本コンセプトですね。ブリジストン美術館でわたしはゴッホを見る。ピカソもセザ…

おおばかなこさんのこと

おおばかなこさんのこと 拙著「こころの辞典」の編集当時 一緒に仕事をしていた仲間に 大場奏子さんがいます。 ご自分のことを 「大バカな子」と笑っています。 彼女はうっかりしていて東大の大学院を卒業しました。 東大の大学院まで出てしまうなんて やっ…

ローで高速も走る

ローで高速も走る うつ病の人の性格を 自動車でたとえると ギアをローに入れたままで 高速道路も走り続けるような ところがある。 確実堅実だけれど エンジンの負担が大きすぎる。 Last updated May 26, 2006 09:57:09 AM