2006-09-07 大伴家持 春の愁い 大伴家持 春の愁い 職業的技巧の二首鶯の 鳴き散らすらむ 春の花 何時しか君と 手折りかざさむ鶯の 来鳴きとよもす うめの花 かざしにはせむ 君と手折りて 春の愁いの三部作うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心かなしも 一人し思えばわが宿の いささむらたけ 吹く風の 音のかそけき この夕べかもはるののに かすみたなびき うらがなし このゆうかげに 鶯なくも わたしにとって春は愁いの春である。 その気持ちを形成する一部は明らかに 上記家持春の愁いの三部作である。